第56回放送(2012年1月30日放送)

 

A:開幕戦&未勝利戦ということで
B:連敗してる方々はここがラストチャンスになるかも知れないですね
A:いや開幕戦だっての
B:最後に希望を賭けて挑むのはご覧の6組です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロイヤルストレートフラッシュ

藤野:地味に4回目です。
山下:そうですね。
藤野:勝ちたいです。
山下:勝ちたいですよ。

過去開幕戦のトップバッターは負け知らずですが

 

もしもしかめーず

鋸山だぞ
田中:鋸山

芋煮:鋸山

そう・・・(無関心)

 

高山流水

毒舌司会者でお馴染みになったKTさん、

有吉弘行ばりに僕にあだ名を付けてくださいな

ショタコン審査員

 

池田佐藤

池田:初めましての方は初めまして
佐藤:絶対みんな初めましてだよね!?初挑戦だよね!?

何度会っても「初めまして」と言いたいですね

 

チリソースマシンガン

宮本:9回目ですよ。3年目なのにまだオンエアしてません。

平野:初白星と行きたいですが・・・

告知

人面魚P初音ミク曲「プレゼント」よろしく

おすそわけで貰ったクッキーに現金入ってたら嬉しい、という曲です

 

ガンバラナイズ

小村:今回のメンツは負けられませんね。
五竹:真の敗者は俺達だ!

最近ジャンバトでのびのびやっとるのぅ

 

 

 

 

 

 

 

B:以上の6組です。今回は6組の挑戦なので上位3組がオンエアとなります。それでは運命の計量に参りましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロイヤルストレートフラッシュ

 

 

 

 

ブレが無いですね

 

 

 

 

 

 

もしもしかめーず

 

 

 

 

鋸山に謝れ

 

 

 

 

 

高山流水

 

 

 

 

もう高得点と言っても良いよね!?

 

 

 

 

 

 

池田佐藤

 

 

 

 

手痛い歓迎か

 

 

 

 

 

 

チリソースマシンガン

 

 

 

 

あと玉一個あれば・・・!!

 

 

 

 

 

ガンバラナイズ

 

 

 

 

頑張った結果がこれだよ!

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

B:以上ですべての計量が終わりました
A:それでは、オンエアされる皆さんの発表です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高山流水 初挑戦でトップ合格!

 

池田佐藤 ビギナーズラック!

ガンバラナイズ 4度目の正直!

 

 

 

 

 

 

 

A:それでは難関を突破した皆さんの熱演をご覧ください

 

 

 

 

 

 

 

 

  

ガンバラナイズ (1/4)

小村:変なネタで勝ちました!
五竹:サイバトでは変なネタばっかり投稿しちゃってますね。
小村:勝てなかったのはそのせいじゃなくて単純に力不足なんですけどね。

ぐうの音も出ません ガンバラナイズ!

コント/喪失

 

小村:どうもガンバラナイズです。

五竹:そして私がピンになりたい五竹です。

小村:急に何言ってんの!?解散したいの!?

五竹:いやー、16ポンドのボールで倒されたいですねー。

小村:ボーリングのピンかよ!それ相当なドM発言だな!

五竹:お主は何ポンドのボールで倒されたい?

小村:俺はそんな歪んだ願望ねえよ!

五竹:じゃあお主は何ポンドのボールになってピンを倒したい?

小村:なんでピンじゃなきゃボールなんだよ!?俺は14ポンドのボールを投げたいわ!

五竹:お主・・・ドMのピンだけでなくドSのボールさえもいじめたいと!?

小村:なんだよその構図は!?ボーリングがしたいだけの感情だわ!
   あとさっきからお主って何だよ!?俺の名前をちゃんと・・・あれ?俺の名前なんだっけ?

五竹:自分の名前のこと忘れるってお前やばいだろ!キッチンハイター病か!?

小村:アルツハイマーだろ!その間違い方も異常だけどな!で俺の名前何?やばいマジで思い出せない・・・教えてくんない?

五竹:お前の名前は・・・ない。

小村:なに人の名前消してくれてんだよ!?なかったら日本で暮らせてねえわ!親に謝れ!あと名字を付けた昔の偉い人に謝れ!

五竹:最近よく思うんだけど時間が経つのって早いよな。

小村:いや、話進めんなよ!俺の名前は!?

五竹:この前ペリーが来たと思ったらもう2012年だよ。

小村:2012年に生きてる人間がこの前ペリーが来たとは思えねえんだよ!生前のイベントをなんで体感しちゃってんだよ!
   俺の名前教えて!・・・ってあれ?俺って何歳だっけ?

五竹:自分の歳まで忘れたの?お前歳ないよ!

小村:あるだろ!お前何歳だっけ?

五竹:えっと・・・水瓶座だから・・・21歳。

小村:何その思いだし方!?星座と年齢は関係性ねえよ!
   じゃあ同級生だから21歳か・・・何かピンと来ねえな・・・あれ?俺の誕生日いつだっけ?

五竹:ない。

小村:なんで全部なくしていくんだよ!?忘れすぎなのは悪いけどちゃんと教えてよ!

五竹:教えてるだろ!

小村:教えてくれてねえじゃん!誕生日なかったら俺いつ生まれたんだよ!?いつの間にか存在してたのか?俺は宇宙か!

五竹:誕生日とか言ったらケーキ食べたくなってきたな。チョコにチーズにショートにセカンドにキャッチャーに左のワンポイントに・・・

小村:途中から野球のポジションになってるけど!最後なんてピッチャーの中でも対左打者用として一人か二人投げるだけのやつだし!

五竹:スケーキ食べたいなー。

小村:スケーキ?酢ケーキ?マズそうだから絶対違うな!

五竹:ステーキをトッピングしたケーキだよ。

小村:どっちみちマズそうだ!味、温度、食感、全てにおいて合ってねえよ!

五竹:でも太っちゃうんだよなー。

小村:そりゃあ太る代表を合体させちゃってるからな。・・・で俺何キロだったかな・・・

五竹:ないよ。

小村:絶対あるから!0って言うならまだ分かるけど「ない」ってどういうことだよ!?俺を持ってみろよ!体重あるから!

五竹:体重は増える一方で身長はそろそろ止まりそうなんだよなー。

小村:まだ伸びてんだ!21歳にまでなって止まったでもなくて止まりそうって!・・・で俺の身長何センチだったかな。もう何も思いだせねえわ。

五竹:な

小村:あるから!俺を見ろ!俺の縦の長さ見ろ!

五竹:分かんねえなー。

小村:俺見えてねえの!?俺は透明なのか!?

五竹:いや、見えてるんだけどなんか数字でうまく表わせられないんだよなー。強いて言うなら「-6i」ぐらい。

小村:身長に虚数!?というか身長がマイナスってどうなってんだよ!?全く想像つかねえんだけど!

五竹:ちなみに虚数「i」というのは2乗すると「-1」になるもので90度回転させるとい

小村:虚数の説明いらねえよ!俺の身長ちゃんと見て教えてよ!

五竹:太り気味だからこの前体しぼりにジムに行ったんだ。

小村:何話し始めてんだよ!?なにも思い出せなくてすげえ怖いんだけど!
   ・・・ん?ええ!?うわあああ!!右腕がない!!俺の右腕がないぞ!!?

五竹:お前最初から右腕なかっただろ!

小村:あったから!俺右利きだし!ってえええええ!!?左腕もないぞ!!?なんで!!?

五竹:左腕もずっとなかっただろ!なんでそんな驚いてんだよ?驚きたい年頃なのか?

小村:左腕さっきあったから!右腕ないときに左腕あるの確認したから!驚きたい年頃ってなんだよ!?まず自分の年齢がよくわかんねえよ!

五竹:まあそこのジムの食堂がうまくてさ

小村:話し出すんじゃねえよ!なんで俺の腕ないの当たり前みたいに言うの!?ってえええええ!!?俺の体がねえ!!俺生首じゃん!!

五竹:うるせえな!お前最初から体ねえだろ!騒ぎたい身長なの?

小村:そんな身長ねえよ!体なくなったら誰でも騒ぎたいわ!
   最初っから体なかったら腕がないこと驚かねえだろ!?というか街に生首いねえじゃん!お前街で生首見たことねえだろ!?

五竹:だからお前変な目で見られてたじゃん。

小村:俺変な目で見られてたの!?だとしても原因はこれじゃねえだろ!さっきまで体あったからな!

五竹:でそのうまい食堂に行ってさ

小村:うわあああ!!俺の顔が!!首が!!消えていく!!助け・・・(小村消滅)

五竹:で、たらふく食べて何もせず家に帰ったんですよ。って太りに行ってる!では今日はこの辺で。ガンバラナイズでした。ありがとうございました。

(五竹舞台からはける)

五竹:あー疲れた・・・なんで俺1人なのにガンバラナイズって名前でやってんのかな・・・

 

こうして小村は消え小村の記憶も人々の頭から消えていったのだった。
もし小村のことを知っている人がいるならその人も小村と同じようにこの世から完全に消されてしまうでしょう。
そこのあなた。小村さんのこと知っちゃいましたね?心配しないでください。消えるのに痛みは伴いませんから。

 

・・・何ですか?なぜ私はこの話を知ってるのに消えてないのかって?それはですね・・・・・・・
・・さっきの話が全部ウソだからです!ごめんなさい!

 

241/545KB

 

 

 

池田佐藤 (1/1)

池田:滑り込みセーフでしたね
佐藤:うん、まぁスベルって表現はどうかと思うけど

過敏過ぎやしないかい? 池田佐藤!

漫才/探偵

 

池田:突撃!隣で晩御飯!

佐藤:厚かましいよ!自炊しようよ!

池田:貧乏なんです

佐藤:そう言われても。あ、どうも池田佐藤です

池田:あの、急な話で悪いんですけど、今から漫才やりません?

佐藤:奇遇だな。俺もやるつもりだったわ

池田:いやーしかしですね、この世で何が一番かっこいいって、やっぱり探偵が犯人を暴くところだと思うんですよ

佐藤:まぁお前の中ではそうなんだろうな

池田:ちょっと僕が探偵やりますから、佐藤さん犯人やって下さい

佐藤:えー・・・マジで?

池田:ノリノリですね

佐藤:全然乗ってないよね!?

池田:ノリぐらいですか?

佐藤:その加減の仕方知らないよ!

池田:犯人はあなただ!

佐藤:ちげーよ

池田:役に入ってください

佐藤:あーはいはい。・・・俺が犯人だって?証拠はあんのかよ?

池田:ふっ。この事件の被害者、タカシさんのTシャツをよーく見て下さい。
   そこには、ダイイングメッセージが残されているんですよ!

佐藤:な、なんだって!?タカシの野郎・・・!

池田:ほらここです!SA・TO・U!ローマ字でプリントされているでしょう!

佐藤:ちょっと待て!おかしいだろ!なんで加害者の名前がTシャツにプリントされてるんだよ!?

池田:あなたが殺したと思った時、彼はまだ息があった!その間に着替えたに違いありません!

佐藤:元気じゃねーか!ダイイングとは思えない!いやそもそもなんで俺の名前が書いてあるTシャツをタカシは所有してるの!?

池田:・・・それは佐藤さん。あなたへのプレゼントだったんじゃないですか?

佐藤:えっ・・・?

池田:お二人は、昔から仲の良い大の親友だったと聞きます

佐藤:・・・・・・

池田:小学校時代、タカシさんの消しゴムのカバーの裏にはいつも佐藤さんの名前が書かれていたそうです

佐藤:タカシ・・・

池田:中学校時代、タカシさんはあなたに内緒で自分のリコーダーとあなたのリコーダーを週一で交換していたそうです

佐藤:うぅ・・・タ、タカシ・・・

池田:高校時代、お二人は別々の高校に進まれましたが、それでもよくタカシさんの家で遊んでいたそうじゃないですか

佐藤:・・・あぁ

池田:そこではよく対戦型のテレビゲームをしていたんですよね?
   あなたが帰った後、タカシさんはあなたの使用していたコントローラーを余すところなくベロベロと舐め回していたそうです

佐藤:気持ち悪いよ!背筋がフリーズしてるよ!黙って聞いてりゃタカシとんでもねー変態野郎じゃねーか!

池田:彼が今着ているTシャツも、調べたところ彼の体液まみれだったそうです

佐藤:なんつーもんプレゼントしようとしてたんだ!そもそも自分の名前が書かれたTシャツとか着る場面ねーよ!
   てかまずさ、被害者のTシャツ見りゃ犯人わかるような事件に探偵いらねーだろ!?

池田:日本の警察はこんなもの見落としますよ

佐藤:お前が警察の何を知ってるの!?そんな無能じゃないはずだよ!なんつーか、もうちょっと難事件にしろよ!

池田:わかりました。・・・この事件の犯人、それはあなただ!

佐藤:俺が犯人?証拠はあんのか?

池田:ありません

佐藤:えぇ!?

池田:しかしこの事件の容疑者は4人に絞られています。その中であなただけ完璧なアリバイがあった

佐藤:おいおい、しっかりしてくれよ。じゃあ俺が犯人なわけないだろ?

池田:他の3人はアリバイがないのにあなただけ完璧なアリバイ・・・逆に怪しい!

佐藤:なんでだよ!逆にってなんだ!そんなんで捕まりたくねーよ!

池田:推理小説の法則、ですよ

佐藤:フィクション!それ作り話だから!確かに一番怪しくなさそうな人が実はって展開あるけど!

池田:あなたはタカシさんの死亡推定時刻とされる午後6時前後、日本にいなかったそうですね

佐藤:予想以上に完璧なアリバイだよ!つーかなんで海外にいた奴容疑者リストに入れてるの!?

池田:しかし、ここで逆転の発想です

佐藤:・・・どういう意味だ?

池田:それは、あなたが一番わかっているんじゃないですか?

佐藤:・・・・・・

池田:ふっ。自分から言ったらどうですか?

佐藤:・・・・・・

池田:もう楽になりましょうよ、ね?

佐藤:・・・・・・

池田:・・・・・・

佐藤:・・・くっ。あーそうだよ。俺がやったんだよ、とはならねーよ!?

池田:惜しい

佐藤:いや惜しくねーよ!乗ってあげたんだよ!俺の優しさだよ!
   つーかお前何一つわかってないよね!?俺の自白待ちだったよね!?

池田:仕方ありません。もう時間です

佐藤:は!?なんの!?

池田:自首しなさい

佐藤:何故だ!?するか馬鹿!

池田:僕これから行くとこあるんですよ

佐藤:事件ほっぽってまで!?

池田:早くしないと隣の家の晩御飯に間に合いません

佐藤:そりゃ貧乏にもなるわヘボ探偵!もういいよ!

 

261/545KB

 

 

 

高山流水 (1/1)

豆知識:英語のニュースでは、ふんどしのことを「ベルト」って言う

「たかやまはるみず」と読むそうです 高山流水!

語り/リアル イズ リアル

 

あれはいつのことだったか。

外では雨が降っていたのは覚えている。僕は、ちょうど本を読み終わったところであった。

山田悠介の「リアル鬼ごっこ」。

全国の佐藤さんが、リアル鬼ごっこで殺されていく話だ。

うむ、斬新な世界観はなかなかおもしろかった……と同時に、

僕が佐藤姓じゃなくてよかった、などと思ったのだった。

僕はそして、まあ、そんなこと起きるわけないんだけれど……と呟いて、テレビを付けた。

すると、ニュースキャスターが信じられないニュースを報じていた。

 

 

 

 

「「「名前が“佐藤”以外の人は、一ヶ月後に殺されます」」」

 

 

 

 

 

衝撃。

 

鈍器で殴られたような衝撃とは、このことである。

ちなみに、このときの鈍器とは、ぬか漬けが漬けられるレベルの壷で、

強靭な男(タンクトップを着ている)が、ぬかで手を滑らせながらも、

ぬかが入ったままに投げ飛ばしてきたという、代物である。

つまり、そのくらいの衝撃だったのである。

もしこのとき、客観的に僕を見ることが出来た人物がいたなら、きっと、

目が点になっている僕を見て、

「ホントに目が点になってる……って、一次元にしか目がないってことかーい!」

という、高度すぎてよく分からないボケをかましたに違いない。

そして、そんな彼に僕は、

格別なハイキックでツッコミを施していたであろう。

…いや、ハイといってもそんなにハイなわけではなく、

もしスカート履いている女の子がこのハイキックをやったなら、

スカートがふわり舞うぐらいの勢いであって、

何もスカートの中身が見えるくらいの勢いはない。

そんな勢いが出せるほど、アウトドアな人間ではない。

 

いや、そういう話ではない。なんと言った?

つまり、僕は一ヶ月後に殺される?

…なんと理不尽なことか!

ちなみに、ここでいう理不尽は、ドレッシングの用意されていないサラダバーとほぼ等しい。

間違っても、ベビーコーンのないサラダバーではない、

しかし、個人的には焼肉屋のサラダバーにはベビーコーンが欠かせないわけであって、

その微妙なラインにいるもどかしさを考えると、同じ理不尽の域まで達しているかもしれないが……

 

 

いや、そういう話ではない。どうにかして、殺されないようにしなければ!

…そのとき、僕は思いついた。

佐藤さんと結婚すればいいのだ。

そうすれば、僕の苗字は佐藤、

下の名前は太郎で、

あだ名は「薄皮まんじゅう」、

ミドルネームはスミスを希望、

そんな新しい人格が待っているのだ。

思い立ったが吉日、さっそく結婚相談所に電話した。

 

しかし、返答は素っ気なかった。

 

「佐藤さんね……今、問い合わせが殺到しててね」

 

…なるほど、皆、考えることは同じということか。

しかし、他にも問い合わせてみたが、すべて同じである。

 

 

「登録されていた佐藤さんはもう、みんな結婚しちゃったよ」

 

「キャンセル待ちになるかなあ……2年後ぐらいになるけど」

 

「佐藤さん652件ご指名入りまーす!」

 

「次回入荷は未定です」

 

「お売りください!『佐藤さん』(新婚3ヶ月以内は10%↑)」

 

 

余談ではあるが、この流れはいつしか、犯罪にまで発展していったのである。

例えば、詐欺。

電話で「佐藤」と名乗り、結婚を持ちかけた後に金を騙し取る。

いわゆる「佐藤佐藤詐欺」である。

この、やけに「さ」が多いこの言葉を、ニュースキャスターは意外と噛んだ。

軽部アナは、5回噛んだ。

 

佐藤佐藤詐欺で捕まった犯人の弁解は、みな同じだった。

「俺は佐藤ではなく、斎藤と言った…間違いなく、斎藤と言ったんだ」

……つまり、“さぃとう”という発音が問題であり、

“い”の音が、有罪か、無罪かの分かれ目となった。

この事態から政府は、斎藤と佐藤の区別を法律で定めた。

それが「“い”法」であり、なにやら危険なネーミングが話題となった。

(ちなみに、発表から1日で政府は、官僚全員が「佐藤」になっていた)

「“い”法」によると、“い”の音は1単語の1/40の長さ、単語の音量平均の6割以上の音量で認められるとしたが、

その判定をするのは人間に委ねられ、“い”判定士までもが1ヶ月の間に誕生した。

5人の“い”判定士が集まり、様々な事象について結論を出す、行列ができる番組も誕生した。

 

 

話を戻そう。

僕はそこで、思い出したのだ。

僕の知り合いに、佐藤という女が居た!

わらにもすがる思いで電話をかけ、

どうか結婚してくれないか、と頼んだ。

しかし、彼女の返事はこうだった。

 

「それは出来ないわ。」

 

「……どうしてだ。君は、同じ釜の飯を、そして…同じさやのピーナッツを食べた仲じゃないか……」

「ええ、食べたわね…私はナッツを、そしてあなたは赤い薄皮を………」

 

そう、僕は薄皮が好きだった。何故かあだ名が「薄皮まんじゅう」。

 

「……でも、今91人の男からプロポーズされてるの。簡単には結婚できないわ。」

 

やはりか。

この女もそうだった。人生最大のモテ期に突入している。

台風もハリケーンも、ザラじゃない、最大瞬間風速。

数値で言うと、30km/s。

ヤシの実が砲丸投げ状態。

 

そして、ハリケーン佐藤(先ほど命名)はこう言った。

 

「そうね……じゃあ、今から言うことに従ってくれたら、結婚してア・ゲ・ル。」

 

改名決定。

ヤツは、鼻高々佐藤だ。

おそらく、いずれ鼻が伸びに伸びて、

ジャックが天まで昇っていくであろう。

自主的な昇天……

 

ところで、「鼻高々佐藤」を「たかだか佐藤」と略すと、意味が変わってくる。

裁判沙汰に発展しないよう、十分な注意が必要である。

 

たかだか佐藤との電話を切り、また思い出した。

知り合いの佐藤は、もう1人いるじゃないか。

すぐに、電話をかけた。

 

「それは出来ないわ。」

 

同じ返答であった。

どうしてだ、何がいけないというのか……

 

「いや、だって…俺、男だし。」

 

失敬していた。こいつ、男だった。

しかも、タンクトップを着てぬか漬けの壷を投げるほどに、男男しているやつだった……

僕が電話を切ろうとしたそのとき、彼は言い放った。

 

「そうね、今から言うことに従ってくれたら、結婚してア・ゲ・ル。」

 

こいつも鼻高々佐藤だった。

しかも、間違った方向性の鼻高々佐藤だ。

僕は、吐き気を催しながら電話を切った。

この吐き気は、例えばトイレでスッキリした後、

レバーを倒したら、便器だけがすっ飛んでいって、

そして、ブツだけが残された、

そんな状況で催される吐き気と同じ、といっても過言ではない。

数値で言うと、30km/s。

僕はその、吐き気から湧き上がってくるモノで人形を作りたいと思った。

人形を作って、それを佐藤と名づけて、

甘い恋をして、二人で涙を流して、

そして結婚したかった。(1ヶ月以内に)

しかし、そこまでの吐き気ではなかったし、

わりとやわらかい系統のモノが出てきそうだったので、内心ほっとしたのだが。

 

 

 

 

 


気がつくと、3日が過ぎていた。

ニュースは告げる、

全国の佐藤さんが、全員既婚者になった、と。

僕は取り残された人間で、

殺される運命で、

あだ名は「薄皮まんじゅう」で、

そして、とても、破れやすい。

そよ風で破れる、はちきれんばかりのセンティメンタル……

 

 

しかし、僕と同じ境遇の者たちは多く存在した。

「じゃあ二人組作ってー」で残された人間を、

各学校から1人ずつ選抜して、

一箇所に集めた、そんなある意味精鋭集団があったとしたら、

コンセプト的にはそれに近い。

 

 

彼らは、「佐藤」に対し、恨みを持っていた。

僕はいつしか、彼らと結託し、政府を襲った。

そして手に入れた主権。我々は真っ先に、こう命じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「全国の“佐藤”を捕まえ、処刑する……」」」

 

389/545KB

 

 

 

 

 

 

 

敗者コメント

 

もしもしかめーず 149KB

鋸山

 

チリソースマシンガン 197KB

宮本:次回で10回目の登場となります。

平野:最多連敗保持者になります。

 

ロイヤルストレートフラッシュ 113KB

藤野:勝負ならずですよ。
山下:芸歴が全く違いますから。
藤野:ベテランといわれるようになりたい!!
山下:解散が先にならないようにね・・・。

 

 

A:惜しくも涙を流した皆さん、次回の挑戦をお待ちしています

 

B:以上結果発表でした

 

ジャッジペーパー(上からラブ?この美しい日本へ、コバルトブルドッグ、8823、スリーオール、極東、FAN、KT)

 

ロイヤルストレートフラッシュ

・内輪ネタが多い。
例えば結婚ネタ。

笑えなかった。

あと芸人ネタは要らない。(0点)

・(自推)

・グリーンランドのボケは面白かったですが、その他の所が安直と言うか直球すぎる印象を受けました。
そもそも漫才なんだから二人の掛け合いが見たいんですよね。一方的にキャッチコピーを羅列するだけで、そこから何かしら話を展開しないと笑いにはつながらないです。(5点)

・ボケのペースは正しかったと思うのですが、それ以上に欠点が多かったです。
ボケ1つ1つに指摘すると長くなりそうなのでできませんが、多分作者の満足度と読者の印象にはかなり大きな開きがあると思います。

このネタの作者の方が以前他の企画などで別の組の審査をしていた際にはそれぞれの組に対して何かしら指摘をしていたように見えたのですが、その指摘した内容を果たしてあなた自身が自らのネタに活かしているのかどうか、疑問に思いました。(3点)

・仮に私が北海道の地域振興課に勤めていて一般にキャッチコピーを公募する企画をするとしたら、間違いなくボツにしてるモノばかりでした。(0点)

・漫才らしい形になっているのでまだよかったです。
厳しいですが、ボケが云々と指摘するより以前の問題かな、と思います。
自分がおもしろい、と思ったものを他人がおもしろいと感じるかは別と言うことです。
(例えば、藤野がブログを……という部分。読み手にとってはブログを書いているなど初耳なわけで……)(1点)

・全国区を相手にしてないような、
北海道ローカルでのネタ番組ならウケそうな雰囲気のあるネタでした
藤野さんの落ち込み方の描写とか、もっと他にも練れる所があるかと(5点)

 

もしもしかめーず

・(自推)

・・・・なんやねんこれ。
漫才じゃなくて、短文の羅列ですよね。
タイトルが鋸山なのに、それについてまったくふれられていない。
漫才として成り立ってないのは一目瞭然じゃないでしょうか。(0点)

・ごめんなさい分かんないです。
直接ネタに関係ないコメントになって申し訳ないんですが、最近こういう形式のネタが多いなあって思いました。
そんで、結構飽きられているような審査も多々あるのでちょっとこのネタの路線でいくのは厳しいんじゃないかと。(0点)

・ユニットを変えなければ斬新さを維持できないのだとしたらそれはゆゆしき事態です(2点)

・昔山形行った時に食堂で名物である芋煮を食べました。
その中に玉こんにゃくって入ってるんですよ。
今まで四角いこんにゃくしか知らなかったんで、ちょっと戸惑いつつも
「普通のこんにゃくと何が違うんや。ただ丸いだけやないか。」なんて思ってたんですが、
口に入れて噛んでみると歯ごたえが普通のよりプニュプニュなんでしょうかね?官能的って言ったら良いんでしょうか?
とにかく味噌仕立ての汁とマッチしててすっげぇ美味かったです。(0点)

・いやぁ、これおもしろいと思うんですけどね……
英語だと饒舌なんですね。
少なくとも、最近のネタに見受けられた挑発的な部分がなくなっていてよかったです。(27点)

・自分の勉強不足ですが、

果たして芋煮と肉じゃがの違いは何なのでしょうか(1点)

 

高山流水

・美しいネタ。

語りが素晴らしい。
物語のようなセンスが感じられる。(25点)

・うーん。笑える要素が少ない。
途中からは、教科書でよくある説明文ですよね。
もうちょっとひねった内容であってほしかったですが・・・。
でも、軽部さんには笑ったので、3点を。(3点)

・ネタの内容、構成はもちろんなんですが、読みやすさが一級品だと感じました。
たとえ話が若干くどかった印象(サラダバーと薄皮まんじゅう)が見えましたが、高水準な内容でした。
何よりも大オチがきれい。素晴らしかったです。(30点)

・点数の置き所が難しいのですが、要所要所でしっかりボケが用意されていて面白かったです。(24点)

・一度青バトで読んだことがあったんですが、文章力と設定で思わず世界観に入り込んでしまいました。オチまで飽きずに読めました。
ただボケのとしてはこの辺りの点数でお願いします。(26点)

・(自推)

・よく出来てるなぁ、面白かったです
ただ元も子もない様な気もしますが、
これだけ構成が上手いこと出来てるなら、ベビーコーンやスカートなど逸れ道ボケはもったいないかと思いました
話の進行とボケの内容を理解する同時進行が非常に煩わしかったです(32点)

 

池田佐藤

・美しいネタ。

ただ、設定が普通な感じがした。

最初のとなりで晩御飯のツカミが無駄かも。
という減点?(13点)

・おもしろいけど、ちょっとダラダラと書きすぎではないでしょうか。普通にもっと練れば面白いんでしょうけど。このネタはおそらく短文向きです。(15点)

・良く言えば安定した、悪く言えば観どころのないネタだと感じました。
特別悪いところはないと思うんですけど、正直笑えるところがなかったです。
「被害者が変態」、「犯人の自白町」と言う展開を生かし切れていないです。ボケがボケきれていないというか、もう少し膨らませた内容を期待します。(12点)

・当たりはずれが多少あったようにも思いましたが、Tシャツなど面白いボケがありました。
ツッコミもうまくかみ合っていたと思います。(15点)

・所々で面白いボケもあって笑えたんですが、他のネタで散々使い尽くされたようなボケが目立っていた気がしました。
他にも出だしが余計だったり構成も少し急ぎ過ぎだったり、もう少し落ち着いて書いても良いんじゃないかなと思いました。(11点)

・漫才として話の進め方がたどたどしいところはありましたが、ボケがおもしろいですねー。これに尽きます。
そうなると、もう少し長く見たかったですね。(26点)

・初っ端のヨネスケバッシングがピークでした
もう少し刑事としての腕があるなら、そこからのボケとの落差で面白みが生まれると思うんですが、
強引に自白させるなど、大人なやりとりの雰囲気が感じられなかったのが痛いです(2点)

 

チリソースマシンガン

・純粋に笑った点はこの程度。

最後だけ本当を言うところが素晴らしい。
ただ、会話がわかりにくいところが感じられる。(22点)

・ただ後ろに「座」のつく言葉を並べただけやん。うん。それじゃあ、点数はあげられないな。もうちょっとブラック要素とかがある文章の後ろに「座」が付くならわかるけど・・・。(0点)

・ツッコミがつっこみ切れていない印象を受けました。
ジャンバトで見たときに挙げられた改善点をもう少してみてみてはいかがでしょうか。
大オチは変わったんですけど、「トリオであることをもっと生かす」、「ボケの数を絞りだす」など改善必須な点が挙げられていましたよ。
「冬の大疾患」のボケはお気に入りです。(8点)

・3人の役割分担ができているのがよかったです。
ただネタに関しては、よく小学生が「お前何座?」「ぎょうざ」と言いあってる状態と大きく変わっていないような気がしたので、何かひとつ違うところを掘り下げる必要があると思います。(5点)

・一番迷走しとるんは作者ってツッコミはさて置き。
以前鬼バトで審査した時に比べて色々イジったり、ほしクンのキャラは若干付いた気がしますが、肝心のボケが全く面白くなかったですので評価は変わらずでお願いします。(0点)

・ネタしっかりしてきたなあと。読みやすくなりました。
あとは単に、〜座っていうボケがおもしろくないというか、寒い。闇組織などの星座に関係ないところのボケはよかったです。(10点)

・宮本さんのツッコミのぶっきらぼうさは、いつ見ても変わりませんね
冬の大疾患やテンテンなどは凝ってて好きなんですが、
そのぶっきらぼうさがそれを相殺してるような気がします
会話っぽい会話を意識して書いてみては如何かしら、斯様に思います(14点)

 

ガンバラナイズ

・純粋に頑張っていたと思った。もうちょい頑張れるはず!
美しいネタ。

設定が面白い。(17点)

・一つ一つの文章は面白いと思ってるかもしれないけど、一つのまとまりがない。漫才としてまとまりがないとそれは絶対ウケにつながりませんね。
で、最後の2文が明らかに蛇足だと思います。そこでの減点を含めた結果ですね。(4点)

・新しいスタイルの漫才・・・っていうだけで終わった感がありました。
二人の会話が後半まるでかみ合ってないのは見ていてあまり楽しくなかったです。「存在が消えている」ことの描写だとしたら凄くリアルなんですが、笑いにはつながってないです。
最初のボーリングの件とかからどう発展するのかと思ったんですが、設定に凝りすぎて、笑いがおざなりになってるなあって思いました。(10点)

・身長に虚数など面白いボケが数多くあって良かったのですが、記憶を無くしているという根本的な設定が面白さを相殺してしまっているようにも感じました。
最後のシリアスな展開も唐突すぎて戸惑ってしまいました。ボケが面白かっただけにもったいないと思います。
プロフィールをボケにするというのはこの設定でなければ成り立たないというわけでもないので、ストレートなボケを押したいのであればもう少しシンプルな設定でも良いと思います。(16点)

・うーん…。これ出だしのピンで凄く笑ったんで期待持てたんですけど、メインの小村さんが段々消失していく関連が全くと言って良いほどハマりませんでした。
四組目同様、展開が急ぎ過ぎていた気がしたんでもうちょっと設定を引っ張るればボケや展開を作れて、作品の厚みが増えて良いんじゃないかなと。(7点)

・おもしろいネタなのは確かだと思います、が、「喪失」に関わるところが分かりにくい……
話の腰を折って入ってくるので、結局ごちゃごちゃしたネタになってます。(21点)

・案外ああいったオチが一番怖かったりしますよね
まぁ設定の押し付けっぷりがパなかったです
ひとまずバカリズムに無礼だなと思いました(9点)
 

 

 

 

 

平均KB:225.00KB

満足指数:53.33%

高山流水 389KB 1/1
池田佐藤 261KB 1/1
ガンバラナイズ 241KB 1/4
チリソースマシンガン 197KB 0/9
もしもしかめーず 149KB 0/1
ロイヤルストレートフラッシュ 113KB 0/4

悲願の初オンエアを果たしたのはガンバラナイズ
ジャンバトでの勢いが微かに届いた
そして敗退者にはとてつもない勢いで
サバイバルカウントが動き出した

 

 

サバイバルカウント

色々とやばいぞ

 

 

inserted by FC2 system